北原白秋の「この道」。
この道はいつか来た道
ああ そうだよ
あかしやの花が咲いている
あの丘はいつか見た丘
ああ そうだよ
ほら 白い時計台だよ
この道はいつか来た道
ああ そうだよ
お母さまと馬車で行ったよ
あの雲もいつか見た雲
ああ そうだよ
山査子の枝も垂れている
吉井勇 中山晋平「ゴンドラの唄」
命短し恋せよ少女
朱き唇褪せぬ間に
熱き血潮の冷えぬ間に
明日の月日はないものを
いのち短し恋せよ少女
いざ手をとりて彼の舟に
いざ燃ゆる頬を君が頬に
ここには誰も来ぬものを
いのち短し恋せよ少女
波に漂う舟の様に
君が柔手を我が肩に
ここには人目も無いものを
いのち短し恋せよ少女
黒髪の色褪せぬ間に
心のほのお消えぬ間に
今日はふたたび来ぬものを
この唄を聴くと、黒澤明監督の「生きる」で志村喬さんができたばかりの児童公園で
ブランコをこぎながら唄っているシーンを思い出します。それに何だか愛おしくもなります。。
以前機会があり、新宿の映画館で黒澤監督の作品をスクリーンで観ることができました。
勿論「生きる」も観たのですが、大きなスクリーンの志村さんの目から涙が玉のようにポロポロこぼれ落ちてゆくのが一番印象的でした。始めて「生きる」を観た時は、号泣したのと同時に勇気ももらった気がします。
他の作品の志村さんも素敵ですが、「七人の侍」や「野良犬」の志村さんが個人的には好きです。
黒澤監督の映画が好きです。
生きている。元気が出る。そう感じるパワーのある映画が好きです。