一体何にそんなに縛られているんだろうか?
時間が経つのが早すぎる。それは一番苦しいことかもしれない。死がだんだん色濃くなっていくからどろうか?近い未来なんてどうでもいい、今をちゃんと生きているかが重要なのだから。死がこわかった。今は違う、死が美の芸術であるとわかってから心に安らぎが訪れた。
ただ時間は何故こんなに苦しめる力を持っているかがわからない。
-星野道夫-
これは星野さんの本を読んでいて感銘を受けた言葉です。
時間ばかりが勝手に経過し、気持ちが今に追いつかないことはよくあります。
東京。
田舎育ちの私にとって自然が身近にないのは、五年経った今でも何ともおかしな感覚です。
実家では、昼には色んな野鳥の声、夜には虫の声、初夏の田植えが終わると蛙が鳴き始めます。学校から帰宅する時は、妙義山に沈む綺麗な夕陽を見ていました。夜になると辺りが闇になります。冬には美しい星空を見て育ってきた、当たり前だったこと。当たり前とはかけ離れた生活の毎日。東京は日本というより、東京という国のようにも思います。