2010年12月20日月曜日

蜂の巣の精霊

 
去年購入した、ビクトル・エリセ監督のDVD-BOX。「エル・スール」「ミツバチのささやき」「挑戦」
久々に「ミツバチのささやき」をみました。
物語のあらすじは・・・
むかしむかしの1940年頃。スペイン中部のカティーリャ高原の小さな村に、移動巡回映写のトラックが入っていく。上映されたのは「フランケンシュタイン」。村人と一緒に息をつめて映画に見いっている幼いアナと姉イザベル。スクリーンの中で起こる少女の殺害。アナは姉にきく。なぜ殺したの?
姉はあとで、フランケンシュタインは怪物ではなくて精霊なのだと、秘密を教える・・・。
(DVDより)
映画の歴史的背景は・・・
「フランコ総統は激しいスペイン内戦の末、総選挙で選ばれた左派人民戦線政府を覆して1939年に実権を握った。内戦により様々な対立から国民は分裂し、戦後も人々は報復の恐怖から沈黙する日々が続いた。この映画が製作された1973年には、独裁政権の厳しさも当初ほどではなくなっていたが、未だ公に政権を批判することなどはできなかった。政府批判の検閲を逃れる方法をスペインの芸術家達は心得ていた。最も有名なのは1962年ビリディアナを監督したルイス・ブニュエルである。彼らは作品に象徴化を多用し、メッセージを表面に出さないことで検閲局の審査を通していた。」(wikiより)
 
映画の画面構成の美しさと音楽が素晴らしいです。次の場面では、どんな画面構成が映し出されるのかが気になりました。とにかくアナが可愛らしくて、鞄やコートまでもが可愛いです。
  
 
どのアナも可愛いですね。。
 
 
好きな場面と印象的に残った場面。家の中に差し込む光が蜂色です。