2010年12月14日火曜日

山椒大夫

ついに念願の山椒大夫。心の中で叫びました・・・嬉しい。。。
原作は森鴎外。撮影を宮川一夫氏。音楽を早坂文雄氏。そして監督は溝口健二氏。
物語のあらすじは
平安の末期平正氏は朝廷の意に反して困窮する農民を救おうとし、筑紫国へ左遷された。妻・玉木と、安寿・厨子王の幼い姉弟は、正氏にに会いに行く途中、越後国で人買に騙され、離れ離れになってしまった。安寿と厨子王は、丹後国の苛烈な荘園領主・山椒大夫に売られ、奴隷としてこき使われつようになる。やがて成長した二人は佐渡に母・玉木が佐渡にいることを知り、荘園から脱走することを考えるようになった。そしてある日、厨子王はついにそれを実行に移す。(wikiより)
物語のあらすじは予想できる内容です。
ただ、画面構成が美しく素晴らしく、引き込まれるようでした。さすが名手の宮川一夫氏です。
私の特に好きな場面は
すすき野原を進む一行。
静かに入水してゆく安寿の姿。
この二つの場面は衝撃的でした。ただ一言、美しい...それだけです。
一度しか山椒大夫を観ることができませんでしたが、強く映像が心に残っています。
それに日本の美的感覚がよく表現されています。
この作品も1954年にヴェネツィア映画祭で銀獅子賞を受賞しています。雨月物語も素晴らしいですが、山椒大夫も素晴らしいかったです。
DVDが欲しくなりました。自分の元にいて欲しい映画の一つです。
厨子王の子供時代が津川雅彦さんだったのは驚きました。